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今年も始まりました!

今週から去年に引き続き二回目のラマザン(アラブ語ではラマダーンですがトルコ式にラマザンと表記していきます)に突入し、あっという間に1週間が過ぎようとしています。


去年は4月末から6月半ばまでをバンコクで過ごし、ラマザン開始して2日目にトルコに帰ってきたので、少し出遅れてしまいましたが、今年は初日から参加することができました。


去年もラマザンについてのブログをいくつか書かせてもらいましたが、今年も新しく発見したことなど交えて描いていきたいと思います!

(ラマザンとは何ぞや。。。?という方には、ぜひ去年のブログも見ていただけたら嬉しいです!→断食体験① 断食体験② 断食体験③



■ラマザンは楽しいイベント?!


そろそろラマザンが始まる時期が近づいてくると、町がラマザンモードになってきます。

たとえばラマザンカレンダーがいろんなお店の店頭でもらえたりします。

これには期間中のイフタル(断食明けの食事を始めてもよい時間)とサフル(断食前の最後の食事の時間)が毎日分記されてあります。そのほかにためになるイスラム知識やお祈りの言葉などが一緒に載っています。

a0327879_20244035.jpg
うちのラマザンカレンダーです



また企業CMなどもラマザンモードになっていたりします。


例えば、去年までは毎年、イフタルで家族そろって楽しくテーブルを囲んでいたのに、娘が嫁いでしまってはじめて父・母・息子の3人だけで迎えるイフタル。

なんだか寂しそうにしているお父さん。

と、そこへ息子の携帯電話が鳴る。


「父さん、姉さんからだよ!」


そしてビデオチャットが始まって、毎年お母さんがイフタルに出していた料理を娘も作って旦那さんに出してあげているところが映り、「離れていても寂しくないね♪」で締めくくられる携帯電話会社のCM



他にも食品会社のCMなどは、通常ではお昼や夕飯の一品として食卓に出されているという構成のCMが、みんなでイフタルやサフルのテーブルを囲んでいるというラマザン仕様のCMになっていたりします。


また、食事もいつもと違って、ラマザン明けにとりあえず糖分補給できるようにナツメヤシやドライフルーツを水で戻したものなどが食卓に並びます。


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こちらはトゥルンバという、ドーナツ生地をカリカリに揚げたものを
シロップに漬け込んだ甘ーいお菓子。
外から見たらわかりにくいですが、ものすごい吸水力があるようで、噛めばじゅわっとシロップが。。。!
普段は甘いものを食べない夫が買ってきて、毎日たくさん食べています!




毎日食べるパンも、この時期だけ出回る「ラマザン・ピデ」という、通常のピデ(石窯で焼いた平パン)に卵を練りこんだ生地、表面にも卵を塗ってゴマをかけたものが食されます。


このように、近くのお店でカレンダーがもらえたり、テレビCMや企業看板などにラマダンの雰囲気が盛り込まれていたり、この時期しか食べないものが食卓に並んだりと、なんとなくお正月の雰囲気に似ていると思いませんか?

トルコに来る前は、断食と聞いて「苦行」というイメージを持っていたのですが、ラマダンは苦行どころかけっこうわくわくなイベント?みたいな感じです。



■毎日がカウントダウン


日没を知らせるエザン(アラブ語ではアザーン、一日5回のお祈りの時間を知らせるために毎日決まった時間にモスクから流れる放送)が聞こえると、断食を終えて食事をとることができます。

カイセリではこのエザンが流れると同時に数発の花火も毎日あがります。


ラマザン期間中毎日、イスタンブールのスルタンアフメット地区(ブルーモスクなどで有名な旧市街の中心地)にある、屋外劇場のようなところに、たくさんの人が集まります。


というのも、ニハット先生という有名なホジャ(仏教で言うお坊さんのような人)が毎日このステージにあがり、集まった人たちからの質問や相談にイスラム教の教えをまじえて答えてくれるからです。



a0327879_20232846.jpg

このホジャを一目見るためにいろんな地方からたくさんの人が毎日ここに集まり、その様子がテレビで放送されるのがラマザンの風物詩のようになっています。


そして画面の端には、トルコ国内の各都市名が、日没の早い順に上位5都市くらいまで出てきます。

それを見ながら、○○県の断食が何時何分に明けました、と言うふうに見えるわけです。


イスタンブールはかなり西のほうにあるのでラマザンが明けるのはかなり遅いほうで、カイセリとは20分くらいの時間差があります。大体わたしたちの食事が終わりかけのころになると、会場の質問タイムも終わり、ホジャが唱えるお祈りの言葉に合わせて会場のみんなも、テレビを見ているみんなも最後は一緒に アーメン!と唱えるとほぼ同時にイスタンブールの断食が明け、番組は終了。


ラマザン中はほとんどの家庭が、イフタルの準備を整えたテーブルを囲んで、この番組を見ていると思います。

質問者は毎回ランダムに会場内から決められるのですが、昨日は小さな男の子(とってもかわいい顔をした4歳くらいの子でした)が指名され、こんな質問をしていました。



「ホジャ、僕は毎日ちゃんとお祈りして、お願い事をしてるんです。毎日お祈りすると、きっとお願いことが叶うって母さんが言ってたから。

でも、ちっとも叶わないんです。

ホジャ、毎日お祈りしていたら僕のお願いはいつか叶いますか?」

そこで、ホジャが、君は毎日どんなことをお願いしているの?と参考までに聞いたところ、

「僕、弟が欲しいの。それを毎日お願いしています。。。」

という、なんとも可愛らしい答えが返ってきました。012.gif

「今はまだ叶わなくても、待っていればきっとその時が来て、ちゃんとお願い事は叶うよ」という答えをもらっていました。

早く男の子のお願いが叶うと良いですね♪

このように、老若男女問わず様々な質問者が指名されるようになっているのですが、質問者にカメラが向けられると、その近くに座っている人たちもテレビに当然映ります。


すると、野球中継でスタンドの観客がカメラに映った時のように、「おい、俺たち映ってるぞ!018.gif と隣の友達を小突いて、嬉しそうにニコニコしているおじさんとか、

「あらまぁ、私映ってるわ!003.gif」と、質問者の後ろから一生懸命「みんな、見てるー??」という感じで手を振るおばさんとか、みんなそれぞれです。


若い人は照れもあって、あ、映った!と思ってもちょっと姿勢を正して座りなおすくらいで平常を装っている人が多いし、子供は映った時に気付くのが遅くて、あ!私映ってる!!と急いで手を振り出したところで画面が切り替わってしまったり。。。

見ていると、おばさんは手を振る確率が非常に高いですが、自分が映る画面の位置と、カメラの位置が45度くらい違うので、画面をみながら一生懸命手を振るんですが斜め横を向いた姿になってしまうので、あれ?おかしいわね。。。 となっている人も多くて笑えます。


でも一番おもしろいのは、はしゃぐのはクールじゃない、と思いながらもカメラを意識して、キラキラ男前モードの顔を作ってじっとしたままカメラに映りこんでいるおじさんですw(たまに居ます。笑)


■サフルの時間にブーイング??

さて、ラマザン中は日の出から日没までのあいだ一切の食事も飲み物も口にしない、ということになっているのですが。。。

今は日が長いので、カイセリの日没を知らせるエザンが鳴るのは2010分頃。

大体この時間になると夕焼け空もかなり暗くなっています。

食事を終えるころにはほとんど真っ暗です。

それに対して、断食の始まりを告げる早朝のエザンが鳴るのは315分。それまでにサフルを終えていなければいけません。

食べ終わってからも、私は後片付けをしたりしながら4時過ぎまでは起きていますが、空はまったく明るくなってきません。


日の出から日没までの断食。。。じゃなかったっけ???



断食明けの食事を始めるのが20時過ぎですから、食べ終わってちょっとゆっくりしているとあっという間に21時を過ぎるし、夕飯の後片付けをしてからお茶を淹れて甘いものをいただいたりしていると、あっという間に22時も過ぎてしまいます。

早く寝なければと思っても、結局24時ちかくに就寝。

それから2時間ちょっと寝ると、また起きて食事の用意、後片付け、4時過ぎに寝て、また朝7時半に起きて。。。

この日の出の時間はいったいどこで測られているんだろう??本当に日の出の時間なの?と気になって調べてみると、

現在のカイセリの日の出の時間は〝513分”と載っているではないですか!!

どうして2時間も早められているんでしょうか。。。

このことを夫に聞いてみると、同じことを思っていたらしく、ネットで調べたところ、ツイッターやフェイスブックでも「なんでサフルはこんなに早いんだ?!」と、質問を投げかけている人がたくさんいたそうです。


それについての答えは、「断食の時間というものは、日没や日の出だけではなく、他のいろんな条件も加味してかなり精密に計算されているのです」とのことでした。

なんとなく納得のいかない回答ですが、そう決められてしまっているのでこれは仕方がない。。。


日の出より2時間早いサフルはしょうがないとして、「サフルをするために寝ている人を起こす太鼓を叩きながら通りを歩く人」というのもラマザンの風物詩のひとつなのですが、この太鼓がまた、さらに中途半端な時間に来るんです!

深夜1時半くらい、ちょうど寝始めて1時間くらいたったところに太鼓が来て起こされて、でもまだ早すぎるのでもう一度寝てまた2時過ぎに起きて食事の用意、というふうに細切れ睡眠になってしまいます。

しかしそこは、人間の脳はちゃんと寝ている間も半分起きているといいますが、その半分起きている意識が「この太鼓は起きなくても良い」と判断してくれているようで、2日もすれば太鼓の音に反応せずに眠れるようになります。

せっかくみんなを起こしてあげようと、深夜に頑張って太鼓を担いで回っている人のことを考えると気の毒ですが、私たちはスマホのアラームで起きてサフルを食べて、まだ外が暗いうちにまた眠りにつく、というリズムで断食を続けています。

今年も無事、最後まで乗り切れますように。。。!


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by araty2013 | 2016-06-11 20:48 | トルコ生活


Sukhumvit soi 23にあるSerendib Tearoomのオーナー姉妹のブログです!ときどき姉が、ときどき妹が、日々の生活やお店のことをチョコチョコと書いていきます。


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